Amazon.co.jp: 終わりの始まり──ローマ人の物語[電子版]XI 塩野 七生 |
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五賢帝の最後、マルクス・アウレリウス帝の治世から
蛮族の侵入など「終わりの始まり」が起こり、平和ボケしていたローマ帝国は衰退してゆく。
こうした時期に最も指導者に要求されたのは軍事的才能であったが
実直ではあっても軍事経験の乏しい哲人皇帝には荷が重すぎて戦役は長期化し、
帝国の制度の疲労によって矛盾や問題点が次々と顕在化する不運が重なる。
そして皇位継承の内乱を防ぐという意味はあったにせよ、
凡庸な実子コモドゥスを後継としたことにより、帝国の瓦解はさらに進み国力は疲弊する。
能力の無い皇帝に排除の論理が働くとしたら、それは悲劇的な暗殺しか選択肢が無い。
そしてさらに権力抗争の内乱により混迷は進んで悪循環を辿る。
終わりの始まり、東芝。
投稿者 x3ru9x | 返信 (0) | トラックバック (0)