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ピーク・オイル とは

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 『ピーク・オイル(Peak Oil)』とは、米国の石油地質学者(Geologist)のHubbert(ハバート)が1950〜1970年代に米国の石油生産のピーク年を推定した方法(Hubbert Peak Theory:予想がほぼ的中した)を用いて、世界の石油生産のピーク年を求めるとそれが近い将来に訪れる可能性が高いことを示したモデル(Model)であるが、重要なのは、それに伴うことが予想される甚大な社会・経済的な被害を生むであろう影響を軽減するための準備(代替エネルギーの開発や省エネルギー策など)を早急に行うように訴えていることである。枯渇(Depletion)ではなく生産のピーク(Maximum Production)と言っていることに注意する必要がある。両者は異なる。その論者らの組織の代表的なものがASPO(Association for the Study of Peak Oil and Gas)である。
 関連の専門家・組織の大部分は、石油生産のピークがいずれ到来することは認めているが、時期の予想については大きく異なる。いわゆる『ピーク・オイル』論者(Pessimistic Predictions)は、すでにピーク年は到来したとする者もいるが、多くは2010〜2020年の間を予想している。ただし、IEA(International Energy Agency、国際エネルギー機関)は2030年代頃*としているが、これらの時期の違いは究極埋蔵量(Ultimate Researve)の見積りの違いのためである。また、政治・経済的に『ピーク・オイル』を認めたくない経済学者(Economist)など(Optimistic Estimation)は、遠い将来としている。つまり、石油の埋蔵量が消費(生産)によって減っても、探査等によって新規の埋蔵量を追加することが可能であるので、生産量が頭打ちになることは無いと信じている。自然科学的には誤りであるが、大勢を占めるスタンスである。
 また、環境論者の多くは、『ピーク・オイル』について無視するか反対の立場であると思われる。『ピーク・オイル』は、地球環境問題(Global Environmental Issue)とも密接な関係を持ち、それぞれの対策は共通する面が多くあるが、協力して対処することになっていない理由は複雑である。
*IEAによる『World Energy Outlook 2010』の中に、生産量が2006年にピークに達した旨の記載がされているが、2006年が『ピーク・オイル』であるとは明記されていない。従って、ここでは以前に示されていた2030年代頃のままにしている。

ピーク・オイル

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