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富士通、福島の半導体工場を植物工場に レタス生産

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2013/7/5 19:41

 富士通は5日、福島県会津若松市の半導体工場を植物工場に転換すると発表した。生産をやめたクリーンルームを転用し、10月からカリウム含有量が少ない高付加価値のレタスを生産する。2014年1月から1日3500株を出荷する計画。同社が提供する農業向けのクラウドサービスを活用して生産性を高める。将来は遊休工場を持つ他社へのシステム販売も検討する。


 復興庁と経済産業省の実証事業として始める。富士通セミコンダクター会津若松工場の10年3月から使っていない1棟を活用する。マイコンなどを生産していたクリーンルーム施設に水耕栽培用の棚や蛍光灯などを導入。腎臓病患者など生野菜の摂取制限を受けている人でも食べられるカリウム含有率の低いリーフレタスを生産する。


 生産したレタスは1株400円程度と露地栽培と比べ3~4倍になる見込みで、病院や百貨店向けに販売する計画。当初の栽培面積は2000平方メートルで、低カリウム野菜を栽培する植物工場としては日本最大級という。順調に進めば約3倍に広げる。


 同社が提供する農業クラウドを活用し、栽培データを収集・分析して、肥料の量などを最適化するほか、流通企業の需要に応じた生産調整なども実施する。

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 野菜工場がゆっくりと拡大している。

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